フリーランス言語聴覚士はしっ子の、こだわらない話

~北のマチのフリーランス言語聴覚士の医療教育系ブログ~このブログを本にしたい

女の生き様を知る。

【第37回】

突然ですが、

私はおじいちゃん子です。


私の祖父、達男さん。


91才で、9年前に亡くなりました。


今日まで生きていたら、

ちょうど100才になります。


おじいちゃん子だから、
無条件にお年寄りの方が好き。

というところはありますが、


たくましく生き抜いてきた
戦前前後の時代を知る
おばあちゃん達には、

女性としての生き方を
教えて頂いている気がしてなりません。


ちょっとかっこよくて
たくましい。

女の生き方を教えてもらえる
お仕事の場面をご紹介します。




私がお仕事の中で出会う方々。


主に
80代~100才代の方々にお会いします。


やはり
女性の方は平均寿命が長いことが
感じられ、


高齢者施設では
女性の入居者の方が多いものです。



その女性のおばあさま方。


私は心の中で、


こっそり
「おねえさま」

と呼んでいます。



時代をたくましく生きてきた
おねえさま方。



忘れられない方が
数多くいらっしゃるのですが、
今回は選りすぐりのエピソードを
2つご紹介します。


103才の
大家族の肝っ玉母ちゃんのような
おばあさんを
お仕事で担当したときのこと。


その方の旦那様は、
その方が50才の時に
亡くなってしまった、と
教えてくれました。


その方が103才。

お別れしたのが、50才の時。


実に、50年以上も
伴侶を見送った後の
「その後の人生」を
送られたことになります。



お話を聞いていて、
あんまり旦那さんの話が出てこないので、

不思議に思って、
詳しく聞くと、


「もう忘れちゃった」


とのこと。



そうなんです。

もうね、50年も経ったから

忘れちゃったんです。

仕方ないですよ、50年経ったんですから。



それぐらい、
気丈に生きてきて、


ただ一生懸命に生きてきた、

ということだと思います。

その50年の長さと深さに、

「受け止める強さ」を感じます。







次に、もう一人のおねえさまを
紹介します。


父親が一家の主として、

絶対的に威厳を放っていた時代。

父親との反りが合わなくて、

家を飛び出して、単身道外へ。

見知らぬ土地で、
軍隊の職員として入隊。

そこで出会った方と
運命的な恋。


そのまま結婚し、
その夫は10年前に旅立たれた。


旅立たれた夫を思いだし、
寂しそうな顔をされるものの、
「あの頃の思い出」に
微笑んでいる顔を見せてくれます。



まるでドラマのような人生に、


「○○さんの人生は、
まるで映画のようだね!」


というと、
喜んでくれます。



いつでも昨日のことのように、
生き生きと話されるそのお姿に、


この方の中で、
人生の中の一番のお気に入りは、

このお話なんだな、

と思わせてくれます。


いつでも、
胸ときめく、そんな様子が見てとれます。



そんなおねえさま方を見ていると、
思うのです。



アルバムに残すように、
人生の1ページ、1ページを
切り取って納めて、

濃密な時間を過ごすこと、


そうでなければ、
何十年たっても生き生きと
物語ることなんてできないこと。



おねえさま方の話を聞いていると、
つくづく思います。



紛れもなく、
その瞬間、瞬間は、
その一瞬であることを。



だから、
限られた時間を濃密に生きる。



ちなみに、
おねえさま方は、
コミュニケーション力が高い方が、
実に多くいらっしゃいます。


名前を覚える力は衰えても、
経験豊富な
雑談力は
ぴかぴかに磨かれているのでしょう。


いくつになっても、
伝える力、
聞く力、
察する力、

いろんな力を求められます。


こりゃ、うかうかしてられないですね。


筋トレも大事だけど、

心のトレーニングも入念に、


人生100年時代、

ひよっこの私達は、

まだまだのんびりできませんね。